東京精密の三次元測定機 パソコンの電池切れでOS立ち上がらない!!
会社には古いけれど三次元測定機があります。
もう20年くらい使っているのかな?
今まで何のトラブルも無く働いてくれていたのですが、ついにPCが不調となり動かなくなってしまったのです。
今回はその修理の顛末について書いてみました。
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不調は突然やってくる
東京精密の三次元測定機 RVF-800
手動機ですが、優れた測定ソフトがついていて使い勝手が良い機械です。
その測定ソフトは古いIBM-PCで動いていて、OSは何と「OS/2 WARP」
今時知ってる人いる?
僕は知ってるけど。
ある日、社員が「見慣れない画面が出てるんですけど・・・」と言ってきました。
これです
何事!?と思って立ち上げ直してみたら、パソコンの電池切れでC-MOSが飛んでいました。
ならば事は簡単
基板のボタン電池を交換して日付をセットすれば直るはず
ということで早速PCを開けてみよう
ほんと古い
IBM-PC 300PL
WINDOWSが日本に上陸した30年前には憧れであり高嶺の花であった本家IBM-PCも、今では骨董品ですな~
パソコンのマニュアルが見つからず、ケースの蓋を開けるのに一苦労でした。
裏側のカギを回さないと外れないという、なんてこと無い原因を見つけるのに小一時間もかかった・・・
だってさ
ケース外れそうなのに外れてくんないからー
PC内部
FDDドライブの下にボタン電池がある
電池ケースの爪を曲げたり折ったりしないように注意!!
あと、ボタン電池は上下面がプラスとマイナスになっているので素手でつまんでショートしないように注意しましょう。
電池の持ちがまるで変わってしまうそうですよ
ゴム手をして扱うのがオススメ。
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折角なので内部を観察
FDDの下に白いフィンが付いているカードはCPUです。
三次元測定機のスケールとPCを繋ぐI/FはGPIBという規格のカード
このGPIBカードが装着されている拡張コネクタはISAと呼ばれるものでした。
今はPCIに変わってしまったので、もうこのレガシーバスは産業用PCにしか存在しません。
それにしてもこのPCもカードも30年選手ヽ( ゚д゚ )ノ
良くもってるわー
もうしばらく頑張ってくださいネ
電池は替えた。でもソフトが起動しない!
ボタン電池を交換してケースを閉じ、PCを再起動。
装置構成ユーティリティで日付をセットして再び再起動。
BIOS起動時のIBMロゴがカッコイイ
OS/2 WARPが起動
でも・・・
肝心の測定ソフトがエラーで起動しない!
「装置の電源を入れてください」
電源入ってるってば(`・д・´)
何度やっても同じ。
困った
その日は訳わかんなくてそのまま放置・・・
東京精密に聞くしか無いのか??
割り込みとかDMAとかの設定
一晩経って
むかしむかしのPCの事を思い出した。
今はプラグアンドプレイが標準なのでユーザーは拡張カードを入れても特にBIOSをいじる的なセットアップをする事は無くなったけど、ISAバスの拡張カードを入れていた頃は割り込みやDMAチャネルの設定が必須だった。
そして、RVF-800のマニュアルにソフトのセットアップが書いてあったような気がして、マニュアルをめくってみたら
あった
これに書いてある通りに装置構成ユーティリティで設定をしてPCを再起動したら、動いた!
割り込みやDMAの設定がなされていないため、GPIBカードが正しく認識されていなかったようだ。
昔取った杵柄
IBM互換機がDOS-Vと呼ばれていた頃
WINDOWS3.1を何とか動かしたくて秋葉原のPCショップから通販で手に入れたDOS-Vマシン
あの頃の経験が役立つとはね
いろんな事に興味をもってやってきて良かったよ
次にPCが不調になったらもう手がなさそうだけれど、これからこのPCが壊れるまで付き合っていくぜ!
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