高圧洗浄機のホース、まさかのコネクター破断を修理してみた
2年前に買ったヒダカの高圧洗浄機HK-1890スペシャルセット
〇ルヒャーのそっくりさんですが、お値打ち価格で性能も悪くありませんでした。
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それは突然の出来事・・・
調子に乗って洗車をしていたら、前のタイヤにホースが引っ掛かったようです。
ホースを持って引っ張ればよかったものを、洗浄ノズルで引っ張ったのが運の尽き・・・
突然水が噴き出してビシャビシャになってしまいました(*´Д`*)
何と!ホースと洗浄ノズルを繋ぐコネクタの先端がぽっきり折れてしまったのです。
はぁ?こんな所折れるんか⁉
折れてみて分かった事
粘りの無さそうな材料と強度の不足した形状・・・
コストがかかってないから仕方ないかぁ
面積が小さいので接着してもすぐ壊れそうだし、溶接するには肉が薄い
新しいホースを買えば4千数百円+送料なんだけどー
加工屋なので修理してみることにした
新しいホースを買ったほうがコスト的には安上がりなのは分ってますが、それでは加工屋の名が泣きます( ノД`)シクシク…
折れた部分を作り直してホースにくっつけてみよう!
ざっと計画図を描いてみて、洗浄ノズルに入る部分は寸法取りした通りに、それ以外の部分は強度を上げるため現物より可能な限り太く、コーナーにはRを付けるようにしました。
材質はSUS304、ステンレスを使いました。
ホースに残っている部分とどうやって繋ぐか
ホースに残っている部分の太さは7mm、肉厚は1.5mmしかありません。
最初は圧入+接着にするかと思いましたが、折れ残ったパイプの先端が膨らんでいて、やすりで少し落としてみたのですがあまりいい感じではありません。
圧入するにはきっちり公差を出さないと入れるのも難しく強度も出せないのですが、ホース側の精度は出せそうになかったもんで計画変更です。
基本は接着ベースですが、圧がかかるため抜けないようにネジを切ることにしました。
ホース側は外形7mm肉厚1.5mm
M7のダイスがあったのでネジ切りしてみましたが奥まで届きませんでした。途中でホース側の圧入部分が回り始めてそれ以上ねじを切ることができなくなったのです。
仕方ないので新しく作った接続部分のM7ネジ入口をφ7.1のキリで2mmほどフカしてにげることにしました。
仮組してみたらちょっと緩いけれども奥まで入りました。
接着すれば完成!
ネジにもφ7部分にも隙間があるため、このままでは盛大に水漏れしてしまいます。
水に強くて少し隙間があってもしっかり接着できる接着剤は・・・
ちょうどいいのが会社にありました!
セメダイン スーパー
2液型のエポキシ接着剤です。
A液(主剤)とB液(硬化剤)を同量混合すると硬化が始まり、接着する物同士を強力にくっつけることができるのです。
お互いのネジ部と合わさり目の端面に接着剤を塗って締め付け、はみ出した接着剤はそのままにしました。接着剤が肉盛りとなり、少しでも強度が高まる事と水漏れ対策効果を狙って。
60分型なので完全に固まるまで1晩置きます。
果たして結果は⁉
大成功です!
しっかり接続することができました。
これでまた洗浄に大活躍することでしょう。
まあ、折れてしまったのは私のミスが主原因ですが、もう少し強度を持たせた形状にしておいてほしいものです。
最初に書いた通り、ホースは修理するより新しく買ったほうが安上がりでしたが、やってみることが経験値を上げるので、加工屋にとっては大事な「プライスレス」のひとつとなったのでした!!
ヒダカの高圧洗浄機HK-1890スペシャルセット
各種オプション品がセットになったお得なセットです
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